ほのかな塩味に上品さ 豆大福 餅屋

下野新聞
2021年10月3日

 今年5月、清住通りに移転オープン。「おいしい和菓子屋さんができたの知ってる?」と、何人ものママ友から自慢げに薦められて以来、足しげく通っている。

 一押しは「豆大福」(160円)。柔らかな餅の中に、甘すぎない粒あん。ほのかな塩味があんの上品さを引き立て、餅に練り込まれた赤エンドウ豆が食感の絶妙なアクセントになっている。もち米は岩手県産、豆は北海道産と「納得のいくものを厳選している」とこだわりを語る落合和弘(おちあいかずひろ)店長(53)。

 元は大通り1丁目にあった1916年創業の「もちや onode」。2年前の台風で浸水被害に遭い休業。新天地にて店名新たに再開した。

 老舗だが「和菓子のイメージを覆したい」と、ショーケースはおなじみのガラスケースではなく木材で手作りし、温かみのある雰囲気。気軽に買えるようにと個包装された和菓子をのぞき、どれにしようと悩むのが楽しい。

 ママ友界では黒糖わらび餅(600円)も人気で、私もリピート中。店長自らデザインしたロゴが入ったしゃれた紙袋に選んだ和菓子を入れてもらい、贈答用としても重宝している。

 ■メモ 宇都宮市松原3の8の38▽営業時間 午前9時~午後6時▽定休日 月曜日(祝日の場合は営業)、不定休あり)▽(問)028・307・6059

地図を開く 近くのニュース