完熟、ナシが旬 水戸・山根地区の果樹園

茨城新聞
2021年8月25日

水戸市山根地区の果樹園のナシが旬を迎えている。同市木葉下(あぼっけ)町の圷不二夫さん(76)の果樹園では、最初に旬を迎える「幸水」や甘みが強くジューシーな「豊水」、市場に出回らない「新星」など10種類以上のナシを育てている。

同地区内の10軒は「水戸観光果樹園芸組合」を組織し、8軒でナシを育てている。リンゴやブドウも栽培し、それぞれの園で直売している。地区内にある市森林公園の建設に合わせ、果樹園栽培を始めた。

圷果樹園は、ナシとブドウを育て始め今年で48年を迎える。栽培や収穫、販売は夫婦で分担。栽培面積は約7000平方メートル。年間のナシ収穫量は約10トン、ブドウ収穫量は約5トン。午前9時から同園直売所で販売している。直売所のナシは、一般的に市場に出回るナシよりも完熟して甘く、食べ頃なのが売りという。

圷さんは「今年のナシは5月にひょうの被害を受けたが、味は例年と変わらずおいしい。もう一度食べたいとリピーターの方がいることはありがたい」と話した。

ブドウの販売は9月からの予定。同園直売所は同市木葉下町999。(電)029(254)3572

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