色づく柿、丸々と実る 茨城・石岡の八郷地区で収穫始まる

茨城新聞
2021年9月28日

秋の味覚・柿の収穫が、産地として知られる茨城県石岡市八郷地区で始まった。10月中旬からの本格的な出荷シーズンを前に、一足早く色づいた品種「西村早生(わせ)」が、山裾で丸々と実っている。

同市小幡の岡本果樹園では、1・5ヘクタールの畑に15品種の柿を栽培。天候に恵まれなかった昨年から一転、今年は春先に受粉がよくでき、適度な雨と晴天に恵まれ、甘さも乗っているという。柿の木は有機肥料を使った土で管理。実はほんのりとした色合いとつやを見せる。従業員らは一つ一つ丁寧に手に取り、へたの付近にはさみを入れて収穫した。最盛期には1人当たり約40キロを収穫する。

園主の岡本忠さん(86)は「おいしい柿を食べて、秋を感じてほしい」と話した。10月中旬ごろからは、甘くて大きい「太秋(たいしゅう)」、代表的な品種の「富有(ふゆう)」などが旬を迎える。同地区では観光果樹園も開設されている。

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