清涼感ある夏の限定品　すだちと緑酢の冷やかけ蕎麦　日光そば処たくみ庵(日光)

つるりとしたのどごしの日光の夏そばと、すだちの酸味が見事にマッチした清涼感ある一品。厳しい暑さで食欲が落ちるこの季節でもどんどん箸が進む。

二八そばにすりおろしたキュウリと土佐酢を合わせ、アクセントとしてミョウガを添える。まろやかなつゆには、仕込みの段階からすりおろしたすだちを加え、香り高く仕上げた。残ったつゆとそば湯を合わせると、ひと味違った優しい味わいに変わる。

今年始まった夏季限定の新メニューで、夏そばの特徴である爽やかさをより引き立てた。日光ブランド認定品である「日光夏そば」を多くの人に食べてもらおう、との狙いがある。

店主の青木勝彦（あおきかつひこ）さん（４６）は「農家さんの情熱や大変さを感じたからこそ、その思いを形にして多くの人に楽しんでもらえるようにこのメニューを考えた」と話す。新型コロナウイルス禍で休業していた際、市内のソバ生産者と交流し畑仕事を手伝った経験が、メニューの考案につながったという。

青木さんは「日光夏そばは味や香りが強く、すだちの香りとうまく引き立て合っている。暑い夏にそばを食べて涼んでほしい」と笑顔で話す。

■メモ　すだちと緑酢の冷やかけ蕎麦は１３５０円▽日光市匠町７の４６▽営業時間　午前１１時～午後２時（売り切れ次第終了）▽定休日　火曜▽（問）０２８８・５３・６３２３