皇后御座所につるしびな 日光

下野新聞
2019年2月27日

 【日光】大正天皇の静養地だった本町の日光田母沢御用邸記念公園で、桃の節句に合わせたつるしびな飾りの展示が行われている。3月10日まで。

 昨年から大正天皇の妻、貞明(ていめい)皇后が使用した「皇后御座所・御寝室」に展示しており、今年は衣類を置いた部屋「呉服棚」なども含め計4室に拡大した。

 由緒ある部屋には市内のちりめん細工教室「まゆ」によるつるしびな約20点がずらり。各作品に50~80個の細工が連なり、来園者は花や動物をかたどった多彩な細工に見入った。

 友人と2人で見物した矢板市扇町、主婦田代(たしろ)ゆう子(こ)さん(64)は「たくさんのかわいらしい作品が歴史的な建物の中に並び、楽しめた」と話していた。