《釣り》霞ケ浦・テナガエビ 護岸の隙間で大型狙う 底釣り仕掛け 数釣り楽しめる

茨城新聞
2022年6月11日

霞ケ浦はテナガエビの漁獲量が日本一。最近ではオールシーズン狙える釣種として冬季でも釣る人が増えた。5月中旬、土浦周辺でも抱卵したテナガエビが釣れ出したと耳にした。産卵期の6月から夏に生まれた稚エビが釣れる10月までが数釣りのシーズン。これからが本番だ。

湖底に石が転がる所や消波ブロックが沈む所など、エビが隠れやすい場所がポイントだ。

さお3本でテンポよく数釣りを楽しむ人もいれば、1本ざおでウキの動きを見ながら食い込むまでのかけ引きを楽しんだり、大型のオスを狙ってサイズを競ったりとテナガエビの楽しみ方はいろいろ。

5月下旬の午後、行方市の消波ブロック帯のポイントに釣行した。日中はテナガエビ、夕まずめはブラックバスという2魚種狙い。さおの長さはそのポイントの水深に合わせる。今日は深めで2・4メートルのさおを用意した。餌はアカムシとハイパー紅雪。

大型連休前の釣行でアタリの多かった消波ブロックの隙間や足元の護岸際の隙間などに底釣り仕掛けを投入してみた。しかし最初だけで後が続かない。護岸から離れた隙間にはエビを食べるブルーギルや大型魚も多く、警戒して隠れているようだ。

常連の話では、霞ケ浦の護岸は足元の下の方がえぐれており、テナガエビはそこに潜んでいるという。見れば確かに3本ざおのベテランは左右の壁際と真ん中にさおを配置。観察すると水面下の消波ブロック裏側をエビが出入りしている。

そのエビを狙って風裏の場所に移動。棒ウキの宙釣り仕掛けに変えてみた。宙釣りは風や波で流されないポイントで有効だ。

ゆっくりと餌を落とし込み、ウキがなじむまでの間のアタリも取っていく。すると護岸際の隙間でアタリも増えてきた。10センチ前後と型もそろってきたところでテナガエビを終了した。

いずれも10センチ前後のテナガエビ

 

 

 

 

夕まずめはタックルを変えてブラックバス狙い。テナガエビ同様、歩きながら消波ブロックの隙間にルアーを落とし込んでいくと、40センチ超が2匹釣れたので暗くなる前に納竿(のうかん)した。(上州屋土浦店・落合徹)

夕まずめに釣れた40センチ超のブラックバス