《釣り》霞ケ浦でテナガエビ アタリ途切れず良型も 時間帯考え居場所探る

茨城新聞
2021年7月17日

5月の大型連休明けから多くの釣り人でにぎわう釣りがある。梅雨の霞ケ浦、風物詩とも言えるテナガエビ釣りだ。手軽に釣れることから年々人気が高まり、多くの釣り人が県内外から集まる。好釣果を期待して一躍、茨城県の霞ケ浦へ足を運んだ。

向かったのはかすみがうら市の霞ケ浦湖岸。テナガエビは5月下旬から産卵のために浅場に上がる。水温が高くなる7月までがベストと言われるが、まだまだ9月いっぱい楽しめる。

名前の通り長く発達したはさみを持つテナガエビ

 

 

釣り方は非常にシンプル。1・2~2メートルののべざおに、仕掛けは玉浮き仕掛けを使用。水深が変わる場所では、調整がしやすいシモリ仕掛けが便利だ。ミチイト0・8~1・2号をさおいっぱいに取り、3~4号の玉浮きをセットし、自動ハリス止めを介してハリを付ける。

浮きの調整は、浮きの浮力より少し重めのガン玉や板重りを付けて浮きを水面下1~3センチに沈めておく。すると仕掛けが波立ちの影響を受けない。浮きの抵抗が減り、餌をくわえたテナガエビに違和感を与えにくい。食いがいいのはアカムシだが、乾燥イトミミズやイソメ、白サシなどでもよい。

主に狙うのはゴロタ石や消波ブロック帯の隙間。テナガエビがいれば10~20秒ぐらいで反応があり、なければ別の隙間を探る。

同じポイントでも時間帯によってテナガエビの居所は変わる。夜行性のため暗い所を好み、朝夕マズメ時には岸際や消波ブロックの際にいることが多い。

晴天時や日中はブロックの隙間や、岸から少し離れて潜んでいることも多い。アタリが遠のいたときは、時間帯を考えて居場所を探ると反応が得られるかもしれない。

仕掛けを投入し、アタリがあっても早アワセは禁物。テナガエビは餌を安全な場所まで運んで食べる習性がある。浮きがぴくぴくと動いても我慢。10~20秒ぐらい待ち、浮きが止まったらさらに10数えて引き上げるぐらいのタイミングで間に合う。仕掛けをそっと持ち上げると手元に独特の引きが伝わので、さおに乗せるように聞き合わせ、ゆっくりと引き上げるのがこつだ。

今回はアタリが途切れず、小型が中心だったが2時間ほどで30匹の釣果。引きがよい良型も交じり、楽しく満足の行く釣行だった。(キャスティング土浦店・枇榔佳大)