《釣り》霞ケ浦のテナガエビ タナゴ針で日陰狙い 早アワセは禁物

茨城新聞
2021年6月27日

梅雨前から梅雨明け7月上旬くらいまでがトップシーズンとなるテナガエビを求めて6月上旬、茨城県の霞ケ浦へ釣行してきた。

テナガエビは熱帯・温帯の淡水域、汽水域に生息する大型のエビ。名前の通り2本の長い前足が特徴だ。体長は3~20センチほどのものまで種類によって差があり、成体は全身が緑褐色から灰褐色である。

若い個体は半透明の体に黒いしま模様があり、スジエビに似る。スジエビは目の後ろにとげがなく、そこで若いテナガエビと区別できる。

夜行性のテナガエビを日中、晴天の下で釣る場合、ポイントは消波ブロックやゴロタ場などの日陰が狙い所だ。

餌はアカムシ。さおは1・8~2・1メートルくらいの小物のべざおを用意。テナガエビ専用針もしくはタナゴ釣りの針が良いが、今回は個体が小さいと聞いていたのでタナゴ釣り用を選択した。目印にシモリ玉を付けた自作の仕掛けを前もって準備した。

消波ブロック帯やブロック帯などの根掛かりが多いポイントでの釣りは、替え針、仕掛けなどを多めに持参すると安心だ。

針にアカムシを付け、狙った消波ブロックの陰に仕掛けを投入。餌の着底を確認したらアタリを待つ。アタリがあっても早アワセは禁物だ。テナガエビがしっかり餌を引き込み、口に運ぶまでのどきどき感も釣りの楽しみの一つと言えるだろう。

などと言っているうちに、1投目でしっかりアタリが来た。ゆっくり聞きアワセをしたつもりだったが針に乗せられなかった。1投目の反省を生かしつつ2投目でようやく本日の1匹目、本命テナガエビを上げられた。

どんな前アタリがあっても水面を割って出るまではサイズ、型が分からないのがテナガエビ釣りの面白みだ。3時間ほどの間に同行者それぞれ20~25匹の釣果だった。

汽水域に比べると型は出ないが、数釣りが楽しめるので初心者からベテランまで、シーズンを待つ釣り人は多い。唐揚げ、素揚げ、大型は塩焼きにしても大変おいしく、晩酌にも最高だ。私もこの時期の大好きな釣りの一つとなっている。

今回はシンプルに素揚げにしてみた

 

 

ぜひ皆さんも釣って楽しい、食べておいしいテナガエビ釣りに挑戦してみてはいかがだろうか。(キャスティング水戸店・高橋晃輝)