《釣り》涸沼のハゼ最盛期 縄張り意識利用し攻略 クランク沈め、アタリ待つ

茨城新聞
2021年9月18日

8月下旬から秋にかけて、関東唯一の汽水湖・涸沼ではハゼ釣りが最盛期を迎える。基本の餌釣りや、近年流行のルアー「ハゼクランク」、餌釣りとルアー釣りの両方の要素が楽しめる「ハゼスプーン」など、ゲーム性が高く初心者から上級者まで幅広い釣り人が楽しめる釣り物だ。雨続きの9月初頭、晴れ間がのぞいたタイミングで出掛けた。

汽水域で砂泥底の浅場のポイントが広がる涸沼は、ハゼにとっては絶好の生息域であり、ハゼクランクに適した釣り場だ。ハゼは縄張り意識が強く、自分のテリトリーに他の個体が入ると追い出しにかかる。その習性を利用したのがハゼクランク。

ハゼクランク専用のロッドもあるが、トラウトやアジング、メバリングのロッドが流用できる。リールは1000番から2000番台のスピニングリール、道糸はPEラインの0.3~0.4号、リーダーはフロロカーボンの1.5~2号前後がお薦めだ。

ハゼは満潮時に浅場に寄って来るので、軽いハゼクランクで狙うのは満潮時が良いとされる。水深1メートル未満が多い涸沼では潮の満ち引きを気にする必要はないが、手前でアタリが少ないときは満潮時を狙おう。

ハゼクランクはリールを巻くと1メートルほど潜行する。底の感触をロッドに感じながら巻くとハゼがアタックしてくるので、アタリがあったら軽めにアワセよう。底までルアーが潜らないと釣れないので、初心者には沈みやすいシンキングモデルが扱いやすい。

餌釣りでポイントを探すのが釣果を伸ばすこつ。てんびん仕掛けなどを軽く投げてゆっくりと巻き、手前の浅場を探る。ハゼクランクが届く位置でアタリが多く出るポイントを探そう。釣り場と時間帯によってハゼが手前に寄っていない場合は餌釣りで釣るか、ポイントを移動しよう。

気軽に楽しめて食べてもおいしい秋の釣りの風物詩、ハゼ

 

 

ハゼはあまり速く泳げないので、リールはゆっくりと2、3秒に1回転ぐらい巻くとよい。反応がない場合は、数回転巻いたところで1秒ほど止めて、ハゼがアタックする間をつくるのも有効なテクニックだ。

ルアーのカラー選択、ローテーションも釣果を伸ばす上で重要。赤、金、オレンジなどはハゼにアピールしやすいがスレやすい。クリアー系はスレにくく、ハゼの活性が高いと釣り続けられる。その日に合った色やリールアクションを探るのもこの釣りの面白みだ。(キャスティング水戸店・河野新悟)

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