華やかで多彩、ひな人形 江戸から令和の520体 茨城・下妻

茨城新聞
2022年2月14日

節句行事「ひな祭り」を前に、江戸から令和時代の多彩なひな人形を展示した企画展「第10回ひなに魅せられて~ひな人形の世界~」が、茨城県下妻市長塚乙の市ふるさと博物館で開かれている。華やかで豪華な段飾りや、人形と古民具を組み合わせた展示風景が楽しめる。3月3日まで。

ひな人形は、同館所蔵や市内の各家から借りたもので、今回約520体を展示した。江戸から明治期の作とみられる貴重な「享保雛(びな)」をはじめ、「御殿飾り雛」「つるし雛」、千代紙を使った「千代紙雛」のほか、「関東雛」や「京雛」の違いが観賞できる。5段や7段飾りなどは華やかさが際立つ。

これらの人形は、展示室や玄関、エントランスホール、和室にも展示され、それぞれに異なる雰囲気の飾り付けが印象的だ。同館の担当者は「ひな人形に合わせ、畳の上に民具や着物の帯、びょうぶ、雛道具などをしつらえた。その様子も楽しんでほしい」と話している。

会期中の26日は、バイオリンやピアノの演奏会(入場制限あり)が催される。開館時間は午前9時~午後4時半。入館無料。問い合わせは同館(電)0296(44)7111。