ドコモ連携、観光協がシェア事業 電動自転車で周遊  茨城・笠間 5カ所に乗降ポート

茨城新聞
2021年10月7日

笠間市は、市域のスマートシティー化に向けた取り組みの一環として、笠間観光協会とNTTドコモ茨城支店と連携したシェアサイクル事業をスタートした。JR友部駅、JR笠間駅、道の駅かさまなど市内5カ所にサイクルポートを開設。電動自転車を2次交通の軸に据え、周遊性の向上などにつなげていく。

市は昨年2月、先端の情報技術を活用してまちづくりや地域の課題解決につなげようと、市内団体、通信や運輸に携わる企業、大学など9者と官民連携のコンソーシアム(共同体)を設立。市域のスマートシティー化を目指し、誘客や渋滞緩和、高齢者の移動手段確保などに対応していく。

市によると、自治体が主体となったシェアサイクル事業は県内では土浦市に次いで2例目。タッグを組む笠間観光協会とNTTドコモ茨城支店は、コンソーシアムのメンバーでもある。NTTドコモは、同社が有する情報通信技術を活用し、17都道府県でバイクシェアサービスを展開するなど高い運用実績を誇る。

市は、今回のシェアサイクル事業に向けて、30台の電動自転車を導入。①JR友部駅(北口)②JR笠間駅③道の駅かさま④笠間稲荷門前通り(かさま歴史交流館井筒屋)⑤笠間芸術の森公園(笠間工芸の丘)-の5カ所に、乗り降りできるサイクルポートを設けた。

利用するには、会員登録が必要で、スマートフォンとクレジットカードを用意する。ドコモユーザーも利用できる。

貸出時間は午前8時半~午後5時。料金は、最初の60分まで300円(消費税込み)、30分延長するごとに100円(同)が加算。当日上限額は1500円(同)。利用方法は、会員登録後、アプリやウェブから予約する。各サイクルポートで借りることができ、使い終わったら最寄りのポートで返却する。返却は午後5時以降も可能。

事業を所管する市企画政策課は「笠間の自然や景観にマッチした乗り物ということで2次交通の軸に電動自転車を選んだ。今後も市内の回遊性を促すため、新たなモビリティを模索したい」と話している。

問い合わせは、かさまCYCLING事務局(笠間観光協会内)(電)0296(72)9222。受付時間は午前8時半~午後5時。

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