茨城・つくば舞台に現代アート 市街地と山麓 9月14日から

茨城新聞
2021年9月7日

茨城県つくば市の市街地と筑波山麓地域一帯を会場とした現代アートの祭典「つくばアートサイクルプロジェクト(TACP)」が14日から始まる。主催者は新型コロナウイルスの状況次第では延期しなければならないと気をもみながらも、「コロナ禍で多くの人が不安を抱える中、作品を見てすがすがしさを感じてほしい」と準備を進める。補助金に頼らない開催を目指し、クラウドファンディング(CF)で寄付を募った。

TACP実行委員会主催。会場は、筑波山神社をはじめとした筑波山周辺の施設と、センター広場やイーアスつくばにあるサイバーダインスタジオなど市街地の計9カ所。アートで街と山を結び、人の流れをつくる。同委員会の野堀真哉委員長は「展示場所にインスピレーションを受けて制作された作品も数多く並ぶ。この場所の空気感の中でしか感じられないものがある」と魅力を語る。

テーマは「アントロポセン-分岐点を超えた景色-」。新型コロナという人類の転換点の中で、作家が感じるものを作品に落とし込んだ。出展作家は内海聖史さんや筑波大出身の上渕翔さんなど国内外で活躍する37人以上が参加。ライブペインティングや無料でコーヒーを振る舞いながらの鑑賞体験もあり、さまざまに楽しめる。

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