大黒天まんじゅういかが 【負けない 新型コロナ】大田原・法輪寺と和菓子店 縁日ちなみ 共同開発

下野新聞
2021年7月15日

 【大田原】八溝七福神の一つ、大黒天を祭る佐良土の光丸山法輪寺と紫塚2丁目の和菓子店「和み菓子えのわ」は14日までに、新商品「大黒天まんじゅう」を共同開発し、同店で販売を始めた。新型コロナウイルス禍で伝統行事が中止となる中、15日が大黒天の縁日であることにちなみ、地域活性化の一助として企画した。販売に合わせ、同寺は金運招福の限定御朱印を発行する。

 同寺は豆まきなど多様な伝統行事を行うが、コロナ禍で中止や実施方法の変更を余儀なくされている。

 そのため若水厚淳(わかみずこうじゅん)副住職(38)は「地域の人に喜んでほしい」と考え、年6回の縁日のうち最も御利益があるという今月15日に合わせ、大黒天が好む小豆を使ったお菓子の開発を企画。同店主松井聖(まついたかし)さん(37)に相談し、実現した。

 まんじゅうは、大黒天が持つ小づちから出るとされる「大判」「小判」の2種類とした。大判(180円)は餅とつぶあんをどら焼きの皮で包んだ。小判(108円)は皮の表面に小づちとネズミの焼き印を付けた。松井さんは「小豆の香りや味で大黒天とのつながりを感じ、食べて笑顔になってほしい」と話す。

 御朱印は今月だけの限定発行。墨書した「大黒天」と金色の「金運招福」の文字が並び、小判や宝船の判が押されている。

 今月の土、日曜に限り、同寺でもまんじゅうを取り扱う。購入者には限定御朱印に「えのわ」の文字を追加する。若水副住職は「お寺は密集せずに来られる場所。お参りして大黒天の福運にあやかってほしい」と話している。(問)同店0287・47・6667、同寺0287・98・2606。

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