人気の骨董市 再び 【負けない 新型コロナ】真岡・大前神社 12日、規模縮小し2年ぶり
【真岡】東郷の大前(おおさき)神社は今月から、新型コロナウイルス禍で中止している「お宝骨董(こっとう)市」を再開する。同神社の柳田耕史(やなぎたこうし)禰宜(ねぎ)(45)は「コロナ禍前のようにはできないが、再開を要望する声もあり、縮小することで何とか開催したい」と説明している。
骨董市は25年ほど前から毎月第2日曜に開催してきたが、コロナ禍を受け、2020年4月から開催を見合わせていた。昨夏ごろから、開催日の1週間から10日ほど前になると、県内外から「次は開催するのか」「屋外だから大丈夫ではないか」といった問い合わせの電話が寄せられているという。
こうしたニーズを踏まえ、「各種イベントが徐々に実施されるような流れが出てきている」(柳田禰宜)ことから、6月から再開することにした。新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が今年3月末に全面解除されたこともあり、再開できる環境になったと判断した。
コロナ禍前の骨董市では最大120店舗が出店していたが、今回は50店舗程度に規模を縮小する。
かつて1日当たり最大約6千人が訪れた回もあった。陶器や玩具、和服、西洋アンティークなどが出品されていた。
柳田禰宜は「近隣の飲食店から『骨董市がある日は県外からのお客さんも食べに来てくれる』と言われている。再開することで、少しでも地域の活性化につながればうれしい」と話す。
再開は6月12日。時間は午前8時半~午後4時。1、11月は神社の祭礼を実施する関係で開催しない。