《食いこ》“写真映え”するクレープ エムズキッチン(笠間市) クリームたっぷり 

茨城新聞
2021年7月16日

赤地に白の水玉模様が珍しい特注車。甘い香りの漂う車の前では、通行人らが足を止めてメニューに見入っていた。「M’sKITCHEN(エムズキッチン)」は、店舗を構えず、キッチンカーでクレープや飲み物などを販売する。店長の島野由香さん(47)は「目立つので、お客さんに注目してもらえる」とにっこり。さまざまなイベントなどに出店できるキッチンカーは、ドラマ撮影にも使われた自慢の商売道具だ。

2019年2月にオープンした。もともと飲食店経営に興味があった島野さんの夫が、副業として「やってみたい」と口にしたことがきっかけだった。夫婦で話し合った結果、短時間で提供できて、手軽に食べてもらえるクレープを選んだ。現在は、茨城県内で土日に開かれるイベントを中心に出店し、夫婦で切り盛りする。

同店のクレープは、クリームがたっぷり乗っているのが特徴だ。「自分自身が欲張りだから何でも量が多くなってしまう」と島野さん。気前よく盛られたクリームは、まるでパフェやアイスクリームのような雰囲気で、客に驚かれることもしばしば。

盛り付けは“写真映え”を意識しつつ、おいしそうに見えるように、と最も気を使う。フルーツの彩りやトッピングの配置を考慮して、全体のバランスを見ながら仕上げていく過程は「お花のアレンジに似ている」と島野さん。以前、花屋で働いていたことがあり、その経験と持ち前のセンスを生かして盛り付けていく。

約20種類のメニューのうち、おすすめは「マロンマロンクレープ」(500円)。クレープの上にケーキのモンブランが乗っているような見た目で、生地やクリームには笠間産の栗と卵を使っている。そのほか、クレープの上に乗せたクリームに、グラニュー糖を掛けてガスバーナーであぶった「クリームブリュレ」(同)も常連客から人気の一品だ。

間市産の卵を使用したクレープ生地

 

島野さんは「気付いたらお客さんと話している」というほど、人見知りしない明るい性格。客と店頭で話をするうちに親しくなり、イベントの出店依頼を受けたことも。インパクト大なクレープと気さくな人柄で客を引きつける。

お出かけ情報
「M’sKITCHEN」
▼18日に大洗海浜公園(大洗町大貫町)で開かれる「サンビーチハイパフォーマンス」に出店予定。午前9時ごろ~午後4時まで(雨天時は延期)。
▼9月下旬から、「笠間ショッピングセンターポレポレシティ」(笠間市赤坂)の駐車場で販売。営業は毎週木曜、正午~午後5時ごろまで(売り切れ次第終了)。
▼最新情報はインスタグラムに掲載。アカウントは「エムズキッチン(ms.kitchen.5)」。

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