中央地区でハイキング 鹿沼の自治会協議会 整備した順路 マップ化 名所や史跡21カ所紹介
【鹿沼】ハイキングを通して地域活性化や健康促進を図ろうと、中央地区自治会協議会はこのほど、「中央地区ハイキングコース順路図」を作成した。会員が2018年度から整備してきたコースを紹介。地区内の史跡や名所など21カ所が網羅されており、体力や興味に合わせて自由にコース設定ができるようになっている。
人口減少が長年の懸案となる中、同協議会は「人口を増やすのは難しいため、訪れる人をうまく取り込んで地域活性化を図ろう」と検討。地区内に富士山公園や登山客に人気の岩山があることから、市の「地域の夢実現事業」を利用してハイキングコースの整備を始めた。
18年度には、開通したばかりの南大通りに防犯灯を設置した。20年度には腐食が進んでいた21カ所の史跡・名所の説明板をアルミ材に新調。順路図を作成し、順路を示す矢印看板を36カ所に設置した。
コースは東武新鹿沼駅西口を出発点に富士山公園、日吉神社、今宮神社、まちの駅 新・鹿沼宿などを通り同駅東口へ帰着する約10・5キロ(岩山の登山コースは除く)。
順路図はA4判でカラー両面刷り。10万枚を用意し、東武新鹿沼駅の西・東口に設置したハイキングコース案内板のチラシ入れや市役所、まちの駅 新・鹿沼宿などで入手できる。
事業を担当する同協議会の関口善治(せきぐちぜんじ)さん(70)は「ハイキングや登山を楽しみながら自然や伝統文化に触れ合ってもらい、食事などを通して地域活性化を促進していきたい」と話す。本年度は市内の機動パトロール隊などと協力しながら、岩山の登山コース入り口と登山路約70カ所に案内板や矢印看板を設置する。今回作成した順路図に地元の店舗情報も追加していくという。
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