サップ体験しよう 下妻・砂沼の水上散歩、新たな光景に 8月まで毎週水曜

茨城新聞
2021年7月13日

茨城県下妻市の名所・砂沼で、ウオータースポーツのスタンドアップパドルボード(SUP=サップ)の体験会が行われている。ミズベリングしもつま(同市、石川泰宏会長)が主催し、体験会には市内外から親子連れが集まる。ボードに立ち、1本のパドルをこいで水面をすいすい走らせる“水上散歩”の様子は、新たな砂沼の光景になりそうだ。

運営に当たるミズベリングしもつまは、4月1日に発足した。水辺を活用し、環境保護とアクティビティの両立、地域活性化につなげる活動を目指す。石川会長(45)は「小貝川や鬼怒川もある水辺の総合的なまちづくりに寄与できればいい」と語る。

今回の催しは「SANUMA de SUP」という事業の一環で、市が後援。既に数回実施している。

体験会は、砂沼南岸の市観光交流センター「さん歩の駅サン・SUNさぬま」(同市砂沼新田)付近が発着。主催者側で長さ約3メートル10センチ~同45センチ、幅約80~90センチのボードを用意。ボードは安定感があり、親子2人で乗れるほど浮力がある。

下妻市立下妻中近くにある砂沼の入り江でボードを走らせる参加者や石川泰宏会長(右)

 

3日は、市内外から2組5人が参加した。ライフベストを装着し、パドルの使い方や重心を置く位置などの指導を受け、石川会長とインストラクターの小口勝裕さん(42)が付き添って出発。参加者は最初こそバランスを取るのに苦戦したものの、あっという間にこつを覚えて器用にパドルをこいで水面を走った。途中、砂沼大橋の下を通り抜け、市立下妻中学校近くの入り江で折り返し、約1時間の行程を楽しんだ。

家族3人で参加した同市の猪瀬勝さん(47)は「砂沼の周りは歩いたことがあるが景色が違った。解放感があり良かった」と振り返った。守谷市の増田稔さん(45)は「景色を見ながらふわふわ移動できる。足は疲れたが気持ち良くできた」と語り、息子で小学6年の悠君(11)も「慣れて、立てて楽しかった。もう一回やってみたい」と笑顔を見せた。

石川会長は「通りすがりの人が楽しそうだなと見ている。お越しいただき、砂沼の新しい楽しみ方を体験してほしい」と話し、小口さんも「砂沼の中での非日常。水面を散歩する爽快感を感じてもらえれば」とアピールした。

体験会は、8月まで毎週水曜午後5~7時にかけて開催。料金は親子2人で5000円、大人1人3500円(道具のレンタル込み)。問い合わせは、同しもつま事務局のサーフショップ「K2 SURF BOARDS」(電)0296(44)6606

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