訪問記念に島崎城御城印 潮来「守る会」5日発売 「ぜひ足運んで」

茨城新聞
2021年6月4日

鎌倉時代から安土桃山時代にかけて茨城県潮来市や周辺地域を治めていた島崎氏の居城、島崎城(同市島須)を広く知ってもらおうと「島崎城跡を守る会」(山口晃男会長)は、城を訪れた印となる「御城印」を製作、5日から発売する。山口会長は「島崎城は鹿行地域でも最大級の城跡。ぜひ足を運んでほしい」と話している。

島崎城の明確な築城時期は明らかにはなっていないが、一説には室町時代に築かれたとされる。戦国時代に入ると、島崎氏は積極的な外征によって勢力を伸ばし、1584年ごろには4万5千石を領したという。その後、1591年、佐竹氏によって当主らが謀殺され、攻め落とされた島崎城も廃城となった。

山口会長らは、地域に残る貴重な城跡を後世に伝えようと、2018年に同会を結成。案内板の設置や城跡周辺の草刈りなどを行ってきた。

今回、会の発足から約3年が経過し、観光拠点としての環境が整ってきたことから「新しい取り組み」(山口会長)として御城印の製作を決めたという。

御城印は縦15センチ、横10.5センチ。島崎氏の13代・長国の肖像画と家紋などが描かれている。税込み330円。御城印の完成を記念し、5日は島崎城駐車場(同市島須530)で、午前9時から午後4時まで、特設ブースで販売する。6日以降は、フラワーショップやまぐち(同市牛堀59)で取り扱う。山口会長は「現在は新たな発掘も企画している。この機会に、島崎城を知ってもらいたい」と話した。問い合わせはフラワーショップやまぐち(電)0299(64)5765

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