ブルーベリー摘み取りサポーター募る 9日から 小美玉の生産組合 10%持ち帰り

茨城新聞
2021年6月4日

ブルーベリーの収穫期を迎え、高品質の「アイの玉」ブランドを手掛ける茨城県小美玉市ブルーベリー生産組合(大曽根憲雄組合長、組合員23人)は、収穫を手伝う「摘み取りサポーター」の募集を今シーズンも9日から始める。18歳以上で、6~8月の期間中、3回以上参加できる人を求めている。同組合では「多くの人に協力を」と呼び掛けている。

同組合は2010年から活動し、14年からサポーター制を導入。交通費を含めて無償だが、収穫した分の10%を持ち帰ることができる。組合によると、昨年は延べ689人の参加があり、約4トンを収穫してもらった。県内各地のほか、首都圏から通う人もいたという。

今季は、組合員のうち11人が制度を活用。サポーターは農家ごとの受け入れ日程表を見て、希望日・圃場(ほじょう)を指定。作業は午前6~10時の時間帯で、2時間半~3時間半くらい。参加者は農家負担でボランティア保険にも加入する。

同組合全体の年間生産量は約15トン。出荷先はブルーベリーヨーグルト商品の原料として小美玉市食品公社(同市)をはじめ、JAを通じ東京市場にも送られる。高品質化を図り、18年にブランド化したことで市場価格も高くなってきた。

これまでサポーターの受け付けなどの事務を市が協力してくれていたが、今年から組合が独力で当たることになった。大曽根組合長(73)は「コロナ禍が続いており、例年通りにサポーターが集まってくれるか不安がある。何とか多くの方に来てもらえたら」と話す。

ボランティアや農業に関心のある人を歓迎するという。受付期間は7月9日まで。問い合わせは同組合(電)0299(53)0254か(電)090(9384)1247、メールアドレスrakunoujyuku@yahoo.co.jp