列車内に自転車持ち込み JR水郡線で実証実験

茨城新聞
2021年5月1日

JR水郡線で自転車をそのまま列車内に持ち込む「サイクルトレイン」の実証実験が5月1日から始まる。JR東日本水戸支社は28日、試運転列車を報道陣に公開した。新型コロナウイルス感染拡大に伴うサイクリング人気の高まりを受け、観光誘客による鉄道の利用増加や沿線地域活性化が狙い。

自転車を列車内に持ち込むには折り畳むなどした上で専用袋に入れる必要があるが、9月26日までの土日祝日に行う実証実験ではそのままの状態で乗車できる。

実施区間は上菅谷-磐城棚倉駅間と上菅谷-常陸太田駅間で、午前9時ごろから午後4時ごろまで運行する列車が対象。乗降できるのは有人駅の上菅谷、常陸大宮、常陸大子、磐城棚倉、常陸太田の5駅。事前にウェブサイトで利用日、区間などを登録して利用する。

大型連休中は多い日で約60人の予約が入っているという。同支社の蔵冨秀穂営業部長は「(コロナ禍の)新しいスタイルに合わせた列車の旅を提案したい」と話した。

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