茨城県内地域鉄道 利用促進へ催し 27日まで 駅間ウオーキング

茨城新聞
2022年3月10日

茨城県内の地域鉄道4社と県は各鉄道会社の駅と駅を結ぶコースを巡るイベント「駅からウォーキング」を開催する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で鉄道利用が減少する中、鉄道への興味や関心を持ってもらい利用を促進しようと、昨年11月から実施している取り組みの一環。ウオーキングイベントを合同で開催するのは初めて。

企画したのは関東鉄道(土浦市)、鹿島臨海鉄道(大洗町)、ひたちなか海浜鉄道(ひたちなか市)、真岡鉄道(栃木県真岡市)の4社。

所定の場所で各コースのマップと参加記念品の缶バッジを受け取り、スタート駅からゴール駅までを自分のペースで自由に歩く。海沿いを巡るコースと文化遺産などを巡るコースの2種類を準備している。地域をよく知る鉄道会社の社員が設定した。

海沿いを巡るコースでは、鹿島臨海鉄道大洗駅を出発し、「大洗カジキミュージアム」や「かねふくめんたいパーク」「那珂湊おさかな市場」を経由してひたちなか海浜鉄道那珂湊駅に到着する。距離は約10.4キロ。マップは大洗駅隣のうみまちテラスで午前9時~午後6時の間に配布する。

文化遺産を巡るコースは、筑西市の関東鉄道大田郷駅を出発し、常総筑波鉄道三所支線廃線跡や下岡崎羽黒神社、板谷波山記念館、下館城跡を経由し真岡鉄道下館二高前駅に到着する。距離は約9.6キロ。マップは関東鉄道下館駅の南口改札窓口で午前8時~午後5時に配布する。マップは県交通政策課のホームページからも見ることができる。

参加費無料で予約も不要。27日まで。同課は「鉄道を使って駅に来ていただき、春の陽気を楽しみながら散策していただければ」としている。