「古代ロマン寿し」考案 大田原の和食店 あすから提供 海鮮で下侍塚古墳表現

下野新聞
2021年4月13日

 【大田原】蛭田の創作和食店「ごちそうや江戸ッ子」が国史跡の下侍塚古墳をイメージしたばらちらしずし「古代ロマン寿(ず)し」を考案した。ご飯を縮尺5千分の1の墳丘に見立てて海鮮をのせ、ナガイモのとろろで周溝を表現した。同古墳などの文化財活用による湯津上地区活性化に協力する取り組みで、14日に提供を開始する

 同古墳を活用した料理は、湯津上のレストラン「湯津上村民食堂」が「日本一美しい古墳カレー」を先月から提供している。これを知った江戸ッ子店主宮本文男(みやもとふみお)さん(69)がメニュー作りに着手し、同カレーと同じ型枠を使って、ご飯の墳丘にマグロやサーモン、カニ、イクラ、キュウリ、卵焼きなど約10種の具材を載せ、しょうゆジュレで味付けした。

 宮本さんは「日本一美しい古墳を海鮮で表現した。コメは、下侍塚古墳のすぐ近くで取れたおいしいコシヒカリを使っている。古墳の上の具材を発掘しながら、楽しんで味わってほしい」と話している。

 同地区の地域振興に取り組む「那須国(なすのくに)古代ロマンプロジェクト」実行委員会の佐藤憲一(さとうけんいち)会長(67)は「活動に協力してもらい、大変ありがたい」とした上で「和洋に続いて中華があれば。スイーツも含めて古墳メニューが増えると一層、盛り上がる」と期待していた。

 同店では実行委にあやかって「古代ロマン寿し」と名付けた。1人前1650円。火曜定休。(問)同店0287・98・3478。

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