関鉄竜ケ崎線の市民遺産登録 竜ケ崎駅に説明板設置 記念キーホルダーも販売

茨城新聞
2021年4月9日

龍ケ崎市内を走る関東鉄道竜ケ崎線が、市教育委員会によって市民遺産に認定されたことを記念した説明板がお目見えした。設置場所の関鉄竜ケ崎駅で除幕式が開かれ、出席した関係者たちは「これからも愛される路線に」と期待を込めた。

市民遺産は2015年に創設された。条例に根拠があり、後世に残したり伝えたりしたい地元の宝を認定する制度だ。指定文化財に準じる位置付けで、竜ケ崎線は14件目に当たる。

市教委では、市の産業発展や市民の通勤通学に貢献してきた存在は大きいと判断し、竜ケ崎線を市民遺産に加えた。鉄道やバスの利用促進などに取り組む市地域公共交通活性化協議会が推薦した経緯がある。

説明板には、竜ケ崎線の沿革が記されている。除幕式で関鉄の宮島宏幸常務は「コロナ禍で運営は厳しいが、維持に向けてご利用をお願いしたい」とあいさつ。協議会の十文字義之会長も「支援者として感無量だ。これからも盛り上げていきたい」と続いた。関鉄のPRを担う「関鉄レールメイト」も登場し、会場に花を添えた。

竜ケ崎線は、1900年開業の龍崎鉄道が起源。合併や事業譲渡を経て、65年から関鉄が運行している。JR常磐線に接続する佐貫駅と中心市街地にある竜ケ崎駅とを結ぶ。総延長は4・5キロメートルで現在は全3駅。昨年8月に誕生120周年を迎えた。

関鉄は、竜ケ崎駅窓口で市民遺産の記念キーホルダーを販売している。1個500円(税込み)で、限定百個。

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