火山の自然学ぶ拠点 火山の自然学ぶ拠点 きょう開館

上毛新聞
2021年4月10日

 長野原町が整備していた、浅間山の火山活動や自然環境を伝える「浅間山北麓ビジターセンター」が9日、嬬恋村鎌原の町営観光拠点「浅間園」に開館する。両町村にまたがり、地質学的な見どころ(ジオサイト)の多い「浅間山北麓ジオパーク」を学ぶ拠点で、北麓を徒歩で周遊する自然遊歩道の玄関口となる。

 二輪車展示館の「浅間記念館」として使用した施設を改装。昨年度で閉館した「浅間火山博物館」の資料を見せ方を変えて再展示した。

 浅間山に生息するイヌワシなどのはく製を並べて野生動物を紹介。2万2千年前から現在までの山の形を模型で示すコーナーがあるほか、1783(天明3)年の噴火で溶岩が流れた直後からの植生の変化をたどれるコーナーもある。噴火時に噴き出した岩石も並んでいる。

 施設から屋外の自然遊歩道(1周2キロ)に出ることもでき、5月中旬に始めるガイド付きスカイロックトレイル(6キロ、別途料金が必要)の発着点にもなる。

 施設の案内は町地域おこし協力隊の新田基博さん(53)、森本優花さん(26)、代田智子さん(23)が務める。

 開館は金、土、日曜の午前9時~午後4時。入館料大人300円、中学生以下100円。問い合わせは同センター(?0279-86-3000)へ。
(関坂典生)