《釣り》大洗の磯場でクジメ ダイナミックな引き魅力 初心者女性も大満足

茨城新聞
2021年2月20日

今回はクジメが釣れているという大洗の磯場へ向かった。ダイナミックな引きが魅力のクジメ釣りのレクチャーを通して楽しさを伝えられればと、釣りは初体験という水戸市のSaaya(サアヤ)さん(25)とともに出掛けた。

初心者、しかも女性が楽しく釣りをする上で重要なことは、景色が良く、大海原を一望できるようなロケーションが好ましい。駐車場が広く、トイレが近くにあるかどうかも重要だ。それにパワースポットなど、釣り以外の目的地が近くにあれば完璧。そう、大洗海岸だ。

大洗海岸は、平太郎浜からアクアワールド大洗水族館まで続く海岸。磯は全体的に遠浅で、釣り以外にも磯遊びを楽しめる。

今回は4.2メートルの投げざおと中型のスピニングリール、道糸はナイロン糸の5号を用意。根掛かりが多いので、胴付き仕掛けの1本針、蛍光レッドの四角錐(すい)型重り25号を使った。餌は赤イソメ。においが強く、クジメの特効餌である。

クジメはアイナメと姿も習性も、釣れる場所も似ている。違いは側線の数と尾びれ。側線5本のアイナメに対し、クジメは1本。尾びれの先端が内側に切れ込んでいるのがアイナメで、クジメは丸く出ている。

クジメはアイナメに比べ、やや赤みがかっており、磯の香りも強い。アイナメは60センチを超えるが、クジメは大きくても40センチに満たないことが多い。

午後2時ごろ、潮が動く時間を狙って磯場で釣行開始。クジメは沿岸の浅い岩礁帯に隠れていることが多いため、根掛かりに備えて仕掛けや重りを十分に準備したい。

岩礁帯に狙いを定め、仕掛けを投入する。誘いはキャスト後、重りが着底したら糸を張り、掛かるまで待つ。クジメは餌を一口でのみ込まず、一度吐き出して安全を確認して再びのみ込む。そのためアタリがあったら少しだけ送り込んでアワセるのがこつだ。

投げ方や投げる場所を丁寧にレクチャーした=大洗町

 

重り着底後10分ほど過ぎた頃、さお先が下がった。早速アワセを入れるとさおが勢いよくしなった。障害物に潜られないよう早めに、リールで糸を巻き上げ、さおで一気に引き寄せながら、さらに糸を巻いていくと、待望のクジメ(22センチ)が水面に現れた。

サアヤさんは「絶対に釣る、と思って投げた1投目で釣れて感動した。次は船釣りで30センチ以上を釣りたい」とうれしそうだった。磯場でのクジメ釣りは、3月ごろまで楽しめる。(金丸釣具店店長・石田直也)

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