「花あかり」で鎮魂 潮来・潮音寺 3月11日法要、CF募る 

茨城新聞
2021年2月25日

潮来市日の出、薬師寺東関東別院・潮音寺(村上定運住職)が、東日本大震災が発生した3月11日に合わせて行うイベント「花あかり」のためのクラウドファンディング(CF)を行っている。震災で日の出地区は液状化の被害を受けており、毎年3月11日には鎮魂のための法要を行ってきた。村上住職は「新型コロナウイルスの苦しみがある中、震災の痛みから立ち上がり、元気になる行事を実現させていただきたい」と呼び掛けている。

花あかりは、村上住職が、コロナ禍で大量に花が廃棄される「フラワーロス」を知ったことがきっかけで企画。支援金を使い、境内を花で埋め尽くす予定という。また、同寺でお盆や大みそかなどに行っている「万燈会」も合わせて開催。ろうそくに火をともし、先祖や震災犠牲者の冥福を祈る。

当日は法要が営まれ、震災発生時刻には参列者らが鎮魂のための鐘を鳴らす。また、歌手の秋川雅史さんによる歌の奉納も行われる。法要の様子は動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で生配信する予定。

村上住職は「今は距離が離れていても、思いを形にして届ける技術がある。震災からの復興を10年続けてきたこの場所で、皆さんと一緒に希望を持って進んでいけるよう頑張りたい」と話した。

CFは2月28日まで。目標金額は1千万円。支援はCFのサイト「CAMPFIRE」か、同寺に直接申し込む。問い合わせは同寺(電)0299(66)0623

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