行方・西蓮寺 7日7夜、交代で読経 新盆や先祖供養

茨城新聞
2018年9月25日

行方市西蓮寺の西蓮寺(鈴木貞舜住職)で24日、市の指定無形民俗文化財で7日7夜読経を続ける「常(じょう)行(ぎょう)三(ざん)昧(まい)会(え)」が始まった。30日の正午まで僧侶たちが休むことなくお経を唱え、新盆供養や先祖供養などを行う。

法要は地元では「西蓮寺の仏立て」とも呼ばれる。初日は同寺ゆかりの寺の僧侶ら約30人が常行三昧会の行われる常行堂に籠行列で向かい、一同でお経をあげた後、3、4人ずつの6グループが2時間交代で阿弥陀仏の周りを歩きながら読経を続ける。7日7夜続く法要は全国でも同寺だけという。

同寺院代の嘉堂英源さん(32)は「気温の変化が激しいので、(読経をする僧侶の)皆さんは体調に気を付けながら常行会を務めていただきたい」と話した。同寺責任総代の小野瀬郁亘さん(84)は「ご先祖様を大事にして、仏様を大事にすることで、自分も幸せになれる。訪れる人には、そういう気持ちを持ってもらいたい」と願っていた。

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