心も体も癒やす食材  薬膳油淋鶏セット 湯津上村民食堂(大田原)

下野新聞
2021年2月8日

 しょうゆベースに爽やかな酸味の効いた甘酢ダレが、2度揚げした柔らかい鶏モモ肉のうまみを引き立て、ご飯が進む。この油淋鶏(ユーリンチー)が「薬膳」だとは、食べただけではきっと気づかない。

 ポイントは甘酢ダレ。体を温める作用があるショウガとニンニクで香りを付け、栄養価の高いポピーシード(ケシの実)やカキエキスを加えた。

 さらに「スーパーフード」と呼ばれる木の実「マヤナッツ」のパウダーを少々。「リラックス効果が期待できるので、ストレスや不眠で悩んでいる方に試してほしい」。メニューを開発した「薬膳調整師」の資格を持つ永美友華莉(ながみゆかり)さん=横浜市在住=は説明する。

 市所有のレストランで昨年8月、運営団体の変更に伴いリニューアルオープンした。久田晃史(ひさだこうじ)代表(58)は「新型コロナウイルス禍の中、心も体も健康を取り戻せるような料理を提供したい」と、食材の力で体調を整える薬膳に新たに着目。永美さんを監修者に迎え、7種類ほどの薬膳メニューを用意している。

 ランチにはサラダブッフェが付き、地元農家から直接仕入れた湯津上地区産の新鮮な野菜をたっぷり味わえる。窓の外に広がる、のどかな牧場風景も心を癒やしてくれる。

 【メモ】薬膳油淋鶏セットはご飯と薬膳スープ、サラダブッフェ、小鉢が付いて1200円(税別)。「薬膳弁当」のテークアウトもある▽大田原市湯津上5の776▽営業時間 午前11時半~午後3時▽定休日 月曜と第4火曜▽(問)0287・98・8200

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