太陽光浴び、干し芋輝く ひたちなか 生産最盛期
茨城新聞
2021年2月2日
茨城県を代表する冬の味覚、干し芋の生産が、ひたちなか市で最盛期を迎えている。作業の仕上げとして天日を浴びる干し芋は一層色味を増し、黄金色に輝いている。
同市馬渡の川又農産では連日午前5時半から慌ただしく作業に追われる。ふかした芋の皮をむいてスライスし、機械乾燥させた後、天日に数日さらして仕上げる。太陽の光で乾燥させることで、発色が増し香ばしさが出るという。敷地内のビニールハウスには、最長約30メートルにわたって、すだれが敷き詰められ、無数の干し芋が並ぶ。従業員たちは感触を確かめながら一枚一枚丁寧に芋を返していた。
川又農産代表の川又正一さん(45)によると、今シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響による巣ごもり需要から、通販での注文が多いという。「全国から問い合わせを受ける。冬の気候が安定しているので、質の高い仕上がりになっている」と話した。作業は3月上旬まで続く。
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