甘~い焼き芋いかが 行方

茨城新聞
2016年11月11日

サツマイモの生産量が全国有数の本県で一大産地を誇る行方市。収穫のピークはまだまだ続いている。立冬をすぎて肌寒くなり、直売所やスーパーでは、旬の新芋を使った焼き芋の香りが店内を満たし、買い求める“ホクホク顔”の客たちでにぎわっている。

霞ケ浦と北浦に挟まれた同市に広がる赤土の傾斜畑は、水はけがよく、サツマイモの栽培に適している。管轄するJAなめがた(棚谷保男組合長)では2005年から“焼き芋戦略”を開始。品種、デンプン含量など研究し、出荷時期やスーパーでの焼き方、売り方の提案まで行い、昨今の全国の焼き芋ブームの火付け役となった。味や食感の違う多彩な芋を扱い、定温貯蔵で糖度が増す熟成技術も使い、1年を通して消費者の好みに応じたおいしい焼き芋を提供している。

同市玉造甲の農産物直売所「楽郷」では通年で焼き芋を販売しており、秋冬の売り上げは他の3倍以上。掘りたてで甘い同JAのブランド芋「紅優甘(べにゆうか)」を店内で焼いて売っている。同所の横田勇一所長は「うちでは1年を通して焼き芋を売っているが、新芋のおいしさを味わえるのは今の季節だけ。焼きたてを味わって」と話す。同所では毎月第3日曜日の午前中、焼き芋の無料配布も行っている。

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