鉾田産メロンで和菓子 市観光物産協がゆべし開発 通年で味わって 茨城

茨城新聞
2025年5月26日

鉾田市観光物産協会は、茨城県鉾田市産メロンの果汁を使ったゆべしを開発し、4月に販売を開始した。メロンの風味を感じることができる上品な和菓子に仕上がった。メロンゆべしは市の名産品を加工したブランド「鉾の菓」の第1弾。今後はイチゴやサツマイモを使った菓子も展開していく予定だ。

青果物は旬の時期しか販売できないため、シーズン以外の時期にも鉾田の名産品をPRしたいとの思いから、同協会は菓子開発に着手。新たなブランド「鉾の菓」を立ち上げた。新ブランドの第1弾には、同市で最も知名度が高いメロンを対象とした。

メロンは加工が難しく、ウリの臭いが強くなる傾向がある。同協会ではこれまでにどらやきや、ゼリーなどへの加工を試みたが、販売に至らないものもあったという。

試行錯誤の末に完成したメロンゆべしはウリ臭さは感じず、爽やかなメロンの香りと甘さを楽しむことができる。昨年に試作・販売した後、大きさの変更や箱のデザインを決定し、4月に販売を開始した。

メロンゆべしは1箱5個入りで1200円。鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の涸沼駅や同市上幡木の「さんて旬菜館」で販売している。

同協会メディア総合戦略部の柳絢子さん(40)は「メロンゆべしは通年で鉾田のメロンを味わえるのが特徴。いつでも鉾田のメロンの風味を楽しんでもらい、シーズンになったらメロンを買いに鉾田に来てほしい」と話した。

同協会は今後、「鉾の菓」ブランドとして、メロンに加えて市の名産であるイチゴ、サツマイモを使った和洋菓子の展開を予定している。