丑の置物、雰囲気ふんわり 常陸大宮 西ノ内紙で来年のえと

茨城新聞
2020年10月7日

「モーすぐ丑(うし)年、自分たちの置物飾ってね」。常陸大宮市で、奥久慈地方特産の和紙「西ノ内紙(にしのうちがみ)」を素材に用いた来年のえと丑の置物が手作りされている。

置物は同市舟生の和紙製造販売店「紙のさと」で制作。高さ10センチ、全長12センチ、幅6センチと、手のひらに載る大きさで、黒色の和紙を使用している。胴体に足や耳、角などを取り付ける作業を行っており、1日に十数体が出来上がる。制作過程で和紙の繊維がけば立ち、ふんわりとした雰囲気に仕上がるのが特徴という。

制作を担う同店の菊池ちあきさん(48)は「牛の歩みのように着実に一歩ずつ幸せが届くようにとの思いを込めて作っています」と話した。置物は11月から販売予定で、300個を制作する。

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