川面ゆらゆら「蔵の街」の夏 栃木・行灯まつり

下野新聞
2020年7月2日

 栃木市を流れる巴波(うずま)川沿いをあんどんの明かりで彩る「うずま川行灯(あんどん)まつり」が1日、市中心部で始まった。夜に109基のあんどんが点灯し、蔵の街を柔らかく照らす。8月31日まで。

 市民団体「開運・幸来あかり実行委員会」が主催し7回目を迎えた。今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小。1日は点灯式を行ったが、演奏などのイベントは実施しなかった。

 あんどんの絵は市出身の切り絵師、故川島雅舟(かわしまがしゅう)さんの作品。蔵や山車、平安時代の名僧円仁(えんにん)などが描かれている。倭橋周辺から幸来橋を経て、うずま公園までの約500メートルの両岸に設置され、今後は幸来橋に「疫病退散祈願」などのメッセージ付きあんどんも置くという。

 森田裕男(もりたやすお)実行委員長(57)は「あんどんがコロナからの復活の旗印となれば」と話した。点灯時間は午後7~10時。

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