供養の火、渡良瀬照らす 足利・灯ろう流し

下野新聞
2017年8月18日

 足利市永楽町を流れる渡良瀬川で17日夜、先祖や故人の霊を送る「灯ろう流し」が行われ、約2千個の灯籠が川面を照らした。

 市内の17寺院でつくる「足利仏教和合会」が主催し、1950年から毎年同日に実施している。

 今年は前日までの雨で開催が危ぶまれたが、午後5時半の開始前から中橋と田中橋の間の川岸に設けられた祭壇前には多くの人が行列を作った。参加者はそれぞれの願いを込めた灯籠をゆっくりと流した。

 同市堀込町、岩崎(いわさき)ミサ子(こ)さん(80)は夫の故要(かなめ)さんの供養のため毎年訪れているといい、「いつの間にか、(亡くなって)20年もたちました」と流れていく灯籠に手を合わせ、じっと見送っていた。

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