華道の発展願い奉納 真岡 大前神社で恒例の献花祭

下野新聞
2020年5月12日

 【真岡】東郷の大前神社で1日、華道の伝統や技術の継承を祈念する恒例の「献花祭」が行われ、華道家元池坊宇都宮支部の代表者が生け花を奉納した。

 献花祭は、国重要文化財に指定されている同神社拝殿天井に四季の花の絵が描かれていることにちなみ、1993年から毎年行っている。今年で28回目。今回は新型コロナウイルス感染防止のため、一部を簡略化するとともに、通常は30人ほどいる参加者を3人に減らす対策を取った上で実施した。

 祭典では、事前に同支部の代表者が生けた白菊と黄菊を神前に供え、柳田耕史(やなぎたこうし)禰宜(ねぎ)がウイルスの早期終息を盛り込んだ祝詞を上げた。同支部の岡本定子(おかもとさだこ)支部長は「コロナで大変な状況だったがどうにか伝統をつなぐことができた。華道の発展を願い奉納した」と話した。

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