大子の冬に育まれ、凍みこんにゃく最盛期

茨城新聞
2020年1月17日

県北地域の伝統食品「凍(し)みこんにゃく」の製造が、大子町袋田の袋田食品で最盛期を迎えている。夜は寒さで凍らせ、日中は天日で乾燥させるなど、真冬の気候を生かして作られる。乾燥し白色になった凍みこんにゃくは、太陽光を浴び、きらきらと輝いている。

凍みこんにゃくは約2週間をかけて作られる。薄切りにし、わらの上に並べ、凍結と乾燥を繰り返すことで、繊維質たっぷりで日持ちのするこんにゃくが出来上がる。12月中ごろから作業を開始し、10万枚の製造を目標にしている。

氷点下となり、青空の広がった16日は、従業員が約5千枚を一枚一枚、手でひっくり返してこんにゃくを天日に当てていた。同社の浅見義美工場長は「暖冬で雨が多いので、なかなか作業が進まない。凍みこんにゃく作りには、もっと寒さが欲しい」と話した。

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