ほうき作りピーク 常陸太田・河合
茨城新聞
2018年12月13日
年末の大掃除を前に、常陸太田市の河合地区で100年以上の歴史がある「河合ほうき」作りがピークを迎えている。同地区で唯一河合ほうきを作る同市下河合の横山宮子さん(78)方では11日、横山さんが1本の糸でほうきを編み込んでいた。
横山さんの夫の有寿さん(88)が約70年間ほうき作りにいそしんでいたが、5年前に脳梗塞で倒れ、一度は家業を諦めようとした。有寿さんに代わり、宮子さんが工程を覚え、伝統の技を守り続けている。
ほうき作りは全て手作業で力仕事。このため1日に作れるのは、座敷ぼうき2本と半手ぼうき1本が限界という。「ほうき作りが楽しい。私の生き甲斐」と笑顔で話す宮子さん。12月になると県内外から注文が50件ほど殺到し、直接買いに来る客も多いという。
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