スカイマーク 札幌-茨城-那覇 「乗り継ぎ運賃」設定
スカイマークは、10月28日から3月30日までの冬季運航ダイヤを発表した。この中で、札幌-茨城-那覇と乗り継ぐと、札幌-茨城間が5千円になる「乗り継ぎ運賃」を初めて設定。同社は「茨城は東の拠点。他社よりお得にすることで、茨城空港をもっと使ってもらいたい」としている。
冬ダイヤでは、那覇直行便と、札幌便1日2往復の継続も決まった。県空港対策課は、両路線継続が茨城空港(小美玉市)の搭乗者数増の鍵の一つとみており、県幹部は「乗り継ぎ運賃設定でさらに需要が掘り起こせる。ありがたい」と受け止める。
同社によると、スカイマークは札幌-那覇の直行便設定がない。乗り継ぎは札幌-茨城間が5千円で、茨城-那覇間は予約状況に応じた運賃がかかる。直行便より時間はかかるものの、乗り継ぎ運賃は同社が通常販売する札幌-茨城間の最安値5600円を下回る。
乗り継ぎは指定便で行い、札幌(午前9時発)-茨城(同10時半着)茨城(同11時5分発)-那覇(午後2時20分着)と、那覇(午後3時20分発)-茨城(午後5時50分着)茨城(午後6時40分発)-札幌(午後8時5分着)の二つが設定された。乗り換えのための「待ち時間」は25~50分と短めになっている。
茨城空港では以前、神戸や福岡を経由する那覇便があったが、県空港対策課が直行便にこだわりを見せるるように、乗客にとっての利便性は直行便にかなわない。どれだけ乗り継ぎ需要を掘り起こせるかは今後の課題となる。
今回の乗り継ぎ便は、茨城県民が利用することは限りなく少ないとみられる。ただ、乗り継ぎ運賃の設定で茨城を経由地とした運航を試すことになり、茨城空港の存在価値が一層上がる可能性を秘めている。県幹部は「将来の目標は茨城のハブ空港化。乗り継ぎ運賃はその一歩になるかもしれない」と期待を持っている。
同社は冬ダイヤの運賃も発表し、8月28日から発売を始めている。
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