解禁 胸躍る朝 鬼怒川アユ釣り 5月に前倒し、順調

下野新聞
2019年5月27日

 宇都宮市などを流れる鬼怒川で26日、アユ釣りが解禁された。従来は6月上旬解禁だったが、冷水病対策などを目的とした今年3月の県内水面漁業調整規則改正を受け、5月に前倒しされた。同市石井町の国道123号の新鬼怒橋周辺には解禁日を待ちわびた釣り人が県内外から集まり、早朝からにぎわった。

 同川は県内アユ釣りの主要河川として知られる。県鬼怒川漁業協同組合によると、水量は例年並みで安定し、アユの成育も順調という。福田一(ふくだはじめ)参事兼事務局長(67)は「アユは15センチ前後が多く、思ったより育っている。順調な出だし」と話した。

 毎年解禁日に訪れているという、さいたま市見沼区、植木一郎(うえきいちろう)さん(70)は「3時間で10匹ほど釣れた。(5月に解禁となり)今年は早く釣れてうれしい」とさおを伸ばしていた。

 県内のアユ採捕禁止期間は同規則で「3月1日から5月31日まで(思川は5月14日まで)」と定められていたが、3月の改正で67年ぶりに変更され、那珂川水系以外の河川は5月15日以降の解禁が可能になった。