特産ユズでスキンケア 道の駅もてぎ シリーズ化第1弾 フェイシャルマスク発売 食品以外にも商品広げる

下野新聞
2019年3月19日

 【茂木】道の駅もてぎを運営するもてぎプラザは16日までに、町特産のユズの成分を使ったスキンケアシリーズ「MOTEGI 70」の第1弾として、美容液を綿に染み込ませたフェイシャルマスク「柚子(ゆず)のうるおいマスク」の販売を同道の駅で始めた。同社はユズを食品以外にも活用し、商品の幅を広げたい狙いだ。

 柚子のうるおいマスクには、ユズの果皮や種から抽出した保湿成分を含む蒸留水「茂木産柚子果皮水」を、1枚分に含む美容液20ミリリットルの70%相当配合している。人工の香料は使わず、町内産ユズの爽やかな本物の香りを楽しめる。

 昨年9月に神奈川県内の化粧品メーカーからハンドクリーム商品化の企画が初めに持ち込まれ、並行して共同開発したフェイシャルマスクを先行発売した。ハンドクリームは4月上旬の発売を予定している。

 昨秋収穫したユズの果皮100キロを製造委託先の同メーカーに提供し、そのグループ企業で製造。製品を同道の駅が仕入れ、1箱3枚入り1080円(税込み)で土産物店「けやき」で店頭販売している。通信販売も15日から始めた。

 町内産ユズは同社が果汁や果皮をさまざまな加工食品や菓子類等に活用してきたが、これまでは食品に限定されていた。ユズの皮は昔から肌にいいことでも知られ、フェイシャルマスクは産地ならではの新ジャンルの製品となった。全量売り切ると300万円ほどの売り上げになるという。

 道の駅の川又正光(かわまたまさみつ)支配人は「ユズを余すところなく使う感覚。茂木にしか作れない商品」と話している。訪日外国人旅行者(インバウンド)の需要も視野に入れている。

 (問)同道の駅0285・63・5671。