「りんごバウム」発売 19日から道の駅もてぎ 改元記念、2000個限定 地元産丸ごと包みました

下野新聞
2019年4月15日

 【茂木】地元産作物を使った加工食品の開発から販売までを手掛ける6次産業化に力を入れる道の駅もてぎと運営会社のもてぎプラザは、町内産リンゴのシロップ漬けを同駅で人気の米粉のバウムクーヘンで包んだ新商品「りんごバウムクーヘン」を開発、19日に発売する。今季は5月1日の改元に合わせた個数限定商品で、今後同駅の大型商品に育てたい考えだ。

 町内にはリンゴ農家が3軒あり、同駅では主力商品の一つである町内産コシヒカリの米粉を使ったバウムクーヘンと組み合わせ、5月1日の改元に合わせた高級感と新規性のある商品として開発を進めていた。リンゴ1個をそのまま包むため、丸い形が特徴だ。

 1軒の農家で昨秋収穫、貯蔵した約2500個の「フジ」を1月に青森県の食品加工会社に持ち込み、独自の製法でしゃり感を残したシロップ漬け約2千個を確保。バウムクーヘンの焼成機メーカーと共同で2月以降試作を重ねた。今季は19日から、約2千個をバウム工房ゆずの木で1個2100円(税込み)で販売する。

 白地に真っ赤なリンゴ、枝や葉を金色で描いた宝石箱のような高い質感の化粧箱入り。上ぶた右肩に「祝 令和 改元記念」と書いたシールを貼った。上ぶた裏面では、製品に込めた思いや工夫をリンゴの写真とともに紹介している。

 同駅の川又正光(かわまたまさみつ)支配人は「各地の似た商品を10種ほど試食したが感心するものはなかった。『りんごバウムクーヘン』はリンゴとしっとりしたバウムのおいしさが融合している」と味わいに自信を見せる。「改元記念を打ち出すことで、米粉のバウムを今まで食べたことのない新たなお客さんを呼び込みたい」という。

(問)同道の駅0285・63・5671。