ダム湖すいすいバス運行 日光湯西川

下野新聞
2019年4月15日

 日光市の湯西川地区に春の訪れを告げる水陸両用バスの運行が12日、始まった。第1便の3台が観光センター「湯西川水の郷」を出発。湯西川ダム湖に水しぶきを上げながら次々に入水し、乗客を沸かせた。

 水陸両用バスは、湯西川ダム建設の際、地元の振興を目指して導入された。

 この日の第1便は試乗会として行われ、初めて3台を用意。関係者や地元住民ら計約110人を乗せたバスは、湖面を連なって進み、観光客の目を引いていた。

 一方、ダム人気を受けて今期、新たに設けられた川治ダムのコースは、水位がバスの入水に適さず実施されなかった。今後も水位を見て検討するという。

 第1便の出発前には同センターで運行開始式を実施。水陸両用バス導入協議会会長の大嶋一生(おおしまかずお)市長は「ダム湖の利用は全国でも珍しい。この地域にしかない魅力を提供したい」などとあいさつした。運行は12月1日まで。