足利で「鎧年越」 武者の節分勇ましく 市民300人練り歩く

下野新聞
2019年2月4日

 今年で90回目となる足利市の伝統行事「節分鎧(よろい)年越」が3日夜、同市内で行われ、武者に扮(ふん)した甲冑(かっちゅう)姿の市民約300人が市中心部を練り歩いた。

 武者たちは午後5時、同市通6丁目の織姫(おりひめ)公民館から出陣。ほら貝や陣太鼓を鳴らしながら約1時間かけて、同市家富町の鑁阿(ばんな)寺に集結した。

 本堂前では主将の和泉(いずみ)聡(さとし)市長が足利氏の供養や市の繁栄を願う「願文(がんもん)」を奉読。武者たちは掛け声を合わせて豆をまいた後、「エイ、エイ、オー」と勝ちどきを上げ、出陣を締めくくった。

 初めて訪れたという長野県安曇野市豊科、主婦太田洋子(おおたようこ)さん(87)は「武者が並ぶ光景は圧巻。勇ましい姿に感激した」と話した。