壬生 イチゴ園 11日開園 王国の“元祖”が育てた「ロイヤルクイーン」 希少ブランドPR

下野新聞
2019年1月7日

 【壬生】希少な品種の高級イチゴ「ロイヤルクイーン」の商標を持つ商社エバーウイングス(大垣恵一(おおがきけいいち)社長)が運営する観光イチゴ園「ストロベリーガーデンロイヤル」が11日、表町に開園する。大垣社長(66)は、「ロイヤルクイーン」生みの親で2017年11月に亡くなった赤木博(あかぎひろし)元県農業試験場栃木分場長の遠縁に当たる。県内では摘み取りができる「ロイヤルクイーン」の施設開園は2番目だが、“本家”のオープンだけに今後注目されそうだ。

 ロイヤルクイーンは、濃厚な甘さとみずみずしさが特徴のイチゴ。「糖度と酸味のバランスがよく、色も深紅で加工しやすい」という。価格は「スカイベリー」と「とちおとめ」の間くらいだという。壬生周辺の農家約30軒が生産し、同社が首都圏を中心に販売しているため、県内ではあまりなじみがない。

 このイチゴを生んだ赤木さんは「女峰」の生みの親でもあり、女峰の孫に当たる「とちおとめ」の育成指導にも携わった。まさに「いちご王国栃木」の礎を築いた人物だ。

 「ロイヤルクイーンのブランドの立ち上げに力を入れてきた」という大垣社長は「赤木さんの功績を知ってもらいたい。そして観光、直売に力を入れてみたい」と開園の理由を説明する。

 観光イチゴ園のハウスは1棟(約2千平方メートル)。3月31日までの食べ放題料金は中学生以上2千円、小学生1800円。小学生未満1千円。3歳未満は無料。時間制限は30分。午前10時~午後3時。水曜定休。1月11日は先着20人にオリジナルブランケットがプレゼントされる。(問)大垣社長090・1436・8087。