新酒の寒仕込み最盛期 大田原の酒蔵

下野新聞
2018年1月26日

 厳しい冷え込みが続く中、県内で新酒の寒仕込みが最盛期を迎えている。

 大田原市片府田、菊の里酒造では25日、早朝から蔵人ら10人で大吟醸「大那」の仕込みを行った。

 この日の同市内の最低気温は氷点下8・5度。午前8時に地元産酒米約200キロが蒸し上がると、沸き立つ湯気と甘い香りが酒蔵に広がった。その後、蔵人らが手作業で熱々の酒米を麻布の上に広げ、冷ましながら丁寧にほぐした。酒米はタンクに入れて醸造し、1カ月ほどで新酒が出来上がる。

 同酒造の阿久津信(あくつまこと)社長(42)は「寒い日が続き、酒造りには最適です」と話した。寒仕込みは2月中旬まで続き、県内外に出荷される。

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