大声をあげながら熱湯を全身に… 栃木県日光市の神社で全国的にも珍しい伝統行事

下野新聞
2025年5月17日

ササの束ですくい上げた熱湯を全身に浴びて地域の繁栄を願う「湯立て神事」が15日、栃木県日光市清滝1丁目の清滝神社で行われた。

820年、弘法大師空海の創建と伝わる清滝神社。全国的にも珍しい神事で創建当初から続いているという。

神事では大釜の湯を塩で清めた後、白装束姿で現れた神職の篠田薫さん(59)が「やっ!」と気合を入れながらクマザサを頭上に3回振り上げ、全身でしぶきを浴びた。地域住民や清滝幼稚園の園児らが見守り、その迫力に大きな拍手が送られた。

篠田さんは「この1年間、皆さんが無事に過ごすことができますようにと願いを込めた」と話した。

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