「桃太郎山車」、103年ぶりに宇都宮巡行 西原地区でお披露目

下野新聞
2016年5月9日

明治時代に建造され宇都宮二荒山神社の祭りで活躍した山車の一つ「桃太郎山車」が市民有志の手でよみがえり8日、宇都宮市西原地区でお披露目巡行が行われた。巡行は103年ぶり。沿道では、桃太郎が載った勇壮な山車を、涙を流しながら見守るお年寄りの姿も見られた。

時代の変化や戦災などで激減した山車屋台を復活させ、市ににぎわいを取り戻そうと「宮のにぎわい山車復活プロジェクト」(檜山幸雄(ひやまゆきお)会長)が復元した。

赤い陣羽織を羽織り、りりしい顔つきで岩座に座る桃太郎人形を載せた山車は、保管されている宇都宮城址公園からメイン会場の新町大ケヤキ跡まで移動。式典を行った後、同市西原小まで約1キロを巡行した。

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