新種恐竜の足跡化石 自然史博物館で複製展示 中国の研究者が「のび太」から命名
上毛新聞
2022年1月29日
中国・四川省で発見された新種の肉食恐竜の足跡化石のレプリカが2月27日まで、群馬県富岡市の県立自然史博物館で展示されている。化石の研究者が「ドラえもん」のファンであったことから、同作のキャラクター「のび太」の名前を献名し、化石は「エウブロンテス・ノビタイ」と名付けられている。
足跡は約1億2500万年前の白亜紀前期に残されたもので、化石は2020年に発見された。長さ約30センチの足跡などから、恐竜の全長は4メートル、時速約4キロで歩いていたと推定されている。
化石の命名者、中国・中国地質大のシン・リーター准教授と同館の真鍋真特別館長との間に研究交流があったことから、レプリカの特別展示が実現した。
同館の高桑祐司学芸員(53)は「展示は群馬県で初めて。常設展示されている動物などの足跡の化石と見比べてほしい」と呼び掛けている=写真。
午前9時半~午後5時。月曜休館(2月中に臨時休館あり)。来館はオンラインでの事前予約が必要。
30日午後7時から、シン教授らが出演して足跡化石の解説などを行うオンライン講座も実施する。事前予約不要で参加無料。詳細は同館ホームページに掲載している。