江戸期の教材見比べて 満徳寺資料館で小本往来物展
上毛新聞
2022年1月11日
小型の読み書き教材「小本往来物(おうらいもの)」を紹介した特別展「小本往来物の世界~掌の中の江戸時代~」が16日まで、群馬県太田市の太田市縁切寺満徳寺資料館で開かれている。江戸時代の小本往来物約120点が並ぶ=写真。
1800年代まで使われていた読み書きを学ぶ書物の総称である往来物をテーマとした展示シリーズは7年目を迎えた。今回はいずれも「小さい本」という意味で呼ばれていた「寸珍本(すんちんぽん)」「袖珍本(しゅうちんぼん)」「雛豆本(ひなまめほん)」に焦点を当てた。テーマごとに展示され、手紙の書き方をまとめた「消息科往来物」が世間に広まった様子を説明したり、雛豆本の大きさを比べたりしている。
市教育委文化財課の須永光一主任専門員は「ここまで小本往来物がそろっているのは珍しい。比べて楽しんで」と話している。
午前9時半~午後5時。入館料は大人200円、中学生以下無料。11日休館。問い合わせは同館(☎0276-52-2276)へ。