和洋折衷 いいとこ取り 高林堂 和マカロン

下野新聞
2021年5月2日

 宇都宮の和菓子の老舗「高林堂」。高林堂といえば定番は「宮のかりまん」。和菓子中の和菓子だが、和洋折衷のいいとこ取りをした「和マカロン」(218円)も忘れてはいけない。

 かりまんを開発した3代目和気康匡(わけやすただ)さん(39)が「菓子作りは先代から受け継ぐ、古き良きものを守りつつ、新たな菓子に挑み続けること」をモットーに挑戦。「新しさ」「驚き」「食感」をテーマに「和マカロン」は生まれた。特に若い世代に和菓子に触れるきっかけにとの思いからだ。

 フランスの菓子「マカロン」に和伝統のもちを合わせた。メレンゲを材料にした生地には黒蜜きな粉やごま、チョコレートなどを配合、桜やキイチゴ、抹茶、ユズなど季節限定もある。薄緑やピンク、茶、黒など色とりどりのスイーツに仕上げた。

 マカロンのサクッとした感触と、もちのしっとりした感触が口の中で融合。さらにきな粉などの素材がおいしさに輪を掛ける。見た目と違って和菓子感がたっぷりの逸品で、お茶請けにぴったりだ。

 「洋菓子に見えるけど、あくまで和菓子にこだわった。新たな食感を多くに人、特に若い世代に食べて欲しい」

 【メモ】宇都宮市馬場通り3の4の7 宇都宮ピークス1階▽営業時間 午前9時半~午後6時▽無休▽(問)028・633・4946。

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